「あの人、ホンマ無理やわ。」そう思てた相手に、ふと助けられた瞬間って、あるやろ?
いやいや、ないわ。って思うかもしれへん。
でもな、”人生”、ほんまに“わからんもん”なんや。
昔、うちのオカンが、ぽつりと言うたことがある。
「嫌いや思ても、完全にシャットアウトはせんとき。」
その言葉、あとからめちゃくちゃ沁みたんや。
嫌いや思てた人が、人生の味方になることもあるんやで
人の心って、結構勝手なもんでな。
一度「嫌いや」って思ったら、相手の”ええとこ”全然見えへんようになってまう。
せやけど、ふとした拍子に、「あれ、この人、ええとこもあったんや」って気づく瞬間が、あるんや。
それを完全に閉じてしもたら、もったいないで。
“合わん”と“悪い”は、ちゃうんやで
オカンはな、こう教えてくれた。
「人間って、好き嫌いあるけどな、”嫌い=悪い”とちゃうねん。ただ、合わんだけの話や。」
”合わんだけ”、それだけやのに、勝手に相手を「悪者」にしてまう。
でもな、「合わん」だけやったら、ふとしたきっかけで「意外とええ奴やん」ってなることも、ようある。
心を開くチャンス、ちょっとだけでも置いといたらええ。
それが、人生を豊かにする鍵になるんやで。
おでん屋のカウンターで気づいた、苦手な先輩の“本当の優しさ”の話
異動したての部署で、めっちゃ苦手な先輩がおった。
顔見たらため息、声聞いたらイライラ、そんなんばっかりやった。
ある日、帰り道にふらっと入ったおでん屋。
カウンターしかない小さい店やったんやけどな。
偶然、その先輩と隣り合わせになってもうたんや。
「あー最悪や」って思いながら、無言でおでんつついてた。
そしたら、向こうから話しかけてきて、
「異動して大変やろ?俺も昔、似たようなことあったわ。」って。
普通の、優しい声やった。
気がついたら、仕事の愚痴も、家族の話も、気ぃ抜けた感じで喋ってた。
その日からや。
その先輩、ちょっとずつ見方が変わった。
しんどいとき、さりげなく手を貸してくれる。
文句ばっかり言う人やと思ってたけど、ほんまは誰よりも部下のこと見てた。
「ああ、オカンの言うてたこと、これなんやな」って気づいた。
嫌いな相手にも、ひとつだけ“ええとこ”見つけてみる
嫌いやと思てた相手にも、実はええところがあるかもしれへん。
でも、完全に壁を作ってしまうと、その可能性を自分で閉ざしてしまうことになるんや。
だから、無理に好きにならんでもええから、心のドアをちょっとだけ開けてみてほしい。
意外な発見や、思わぬ関係の変化が待ってるかもしれへんで。
そんな「嫌いな相手にもひとつだけええところを見つける」ための小さなヒントを紹介するわ。
完全に壁を作らんこと(心のドア、ちょっとだけ開けとく)
嫌いな相手に対して、心の扉を完全に閉めてしまうと、相手の良いところや新しい発見を見逃してしまう。
例えば、学生時代に苦手やったクラスメイト。
卒業後にSNSで応援してくれた経験がある人もおるやろ?
そんなふうに、距離を置いてても、ふとした瞬間に関係が変わることもあるんや。
だから、無理に好きにならんでもええけど、少しだけでも心のドアは開けとくんや。
無理に好きにならんでも、相手の「一個だけ」ええとこ探す
嫌いな相手でも、必ず何かひとつは認められる部分があるはずや。
いつも厳しい上司でも、部下のミスをフォローしてくれる優しさがあったりする。
その「一個だけ」ええところを見つけることで、相手への見方が少し柔らかくなるんや。
偶然を受け入れる。嫌な人とも話してみたら、意外と面白いこともある
話す機会を避けてしまいがちや。
けど、偶然の会話や何気ないやり取りから、新しい発見や共通点が見つかることもある。
苦手やった同僚とランチに誘われて行ったら、趣味が同じで盛り上がった、なんてこともあるんやで。
苦手な人ほど、“ああ、人間やな”って目で見る
完璧な人間なんておらん。
苦手な人も、失敗したり悩んだりする普通の人間や。
そんな風に見てみると、相手へのイライラや嫌悪感が少し和らぐこともあるんや。
人生は何がきっかけで変わるかわからん
人間関係も、ふとしたきっかけでガラッと変わることがある。
嫌いやった相手が、人生の大切な味方になることもあるんやで。
だからこそ、心のドアは少しだけ開けておく。
それが人生を豊かにする大きな鍵になるんや。
「人間関係に疲れてるあんたへ|オカンは“食べもんと一緒、合う合わんあるで”って笑てた話」
これ、この記事の前編やねん。
人間関係の合う合わんについてオカンが優しく教えてくれてるで。
まだ読んでへん人は、ぜひそっちも読んでみてな。
最後:オカンからの手紙
「世の中、相性もある。
でもな、嫌いや思てた人が、人生で一番支えてくれる人になることも、あるんや。
心のドア、ガチャンて閉めんと、ちょっとだけ開けときな。
そしたら、ええ風、入ってくるかもしれへんで。」
――オカンより
【免責事項】
※本記事は筆者の個人的体験に基づくものであり、医療・心理的アドバイスを目的としたものではありません。必要に応じて、専門家へのご相談を推奨します。
コメント