「ほんまにこれでええんかな」って思う夜、あるやんな
「好きなことを仕事にしたい」って、きれいな言葉や。
誰かて、できるもんならそうしたい。せやけどな、現実って、そんなにドラマチックやないねん。
「ほんまにこの仕事でええんかな」
「向いてへんかもしれへん」
「でも転職しても、結局“好き”と“稼げる”は別モンやし…」
そんなとこでぐるぐる考えて、寝られへん夜ってあるやろ?
自分にもめちゃめちゃあったよ。
46歳のおっさんになっても、たまに悩んでまうよ。
そんときや。
実家に寄ったときに、ふいにオカンが言いよったんよ。
「好きなことで稼ぐ? あんた、食えるもんがええに決まってるやろ」って。
唐突すぎて、笑うしかなかったけど、その言葉に、えらい救われたんや。
夢は持っててええ。でもまず、“食える”が最優先や
「好きなことで生きていく」って、よう言うけどな、オカンの言葉はシンプルやったで。「食えるもんがええ」。
それがすべてを語ってた。
オカンは、夢を笑ったんやない。
でも、「それ一本で飯食えるか?」って冷静に聞いてくる。
夢を持つのはええことや。
でも、“地に足ついた生き方”も、同じぐらい尊いねん。
“好き”が“しんどい”に変わるとき
「やりたいこと」って、時に自分を追い詰めるやろ?
「せっかく好きなことで稼げてるんやから、
「好きで始めたことやから、文句言う資格ないんや」
そんなんして、自分で自分の首を絞めてまえへん?
ほんでな、最悪の場合は、「好き」
それって、いちばん悲しいやん。
オカンは、よう分かってたんやと思う。
「好きなことはな、ちゃんと余裕あるときにやるから楽しいねん」
オカンの金言エピソード|人生の選択を迷ってた日
あれは、30手前ののときやったかな。
仕事を辞めて、ずっと憧れてた起業しよう、
でも、資金はギリ。経験・知識はゼロ。
正直、胸張って「やれる」なんて言われへん状態。
実家に帰ったついでに、「なあ、オカン、起業しようと思てんねん」
そしたら、オカン、味噌汁すすりながらこう言うたんよ。
「それ、食えるんか?」
一瞬ムッとしたで。
夢語ってるのに、いきなり現実。ロマンのかけらもないんかい。
でも続けて言うたんや。
「やりたいことがあんのはええことや。せやけどな、生活できひん夢は、ただの妄想やで。まず、食えるかどうか考え。好きなことは、それからや。」
目が覚めたわ。
オカンはな、自分が失敗すんのを心配してるんやない。
「“夢のせいで人生めちゃくちゃになった”なんて、
その一心で言うてたんや。
好きなことは“守るもの”でもええやんか
「好きなことで稼がなあかん」っていう風潮あるけど、そのせいで、苦しなってへん?
別にええやん、好きなことは“趣味”でも。
“心の避難所”にしても。
「収入にはなれへんけど、これしてると落ち着くわぁ」そんなもんがある人生って、めちゃめちゃ豊かやで。
それを、無理して苦しんで、
「向いてへんのかなぁ」「自分には才能ないんかなぁ」って思い詰めるぐらいやったら、守ったらええねん。
夢を叶えるために働くんやのうて、夢を“続けるために”働くんや。それも立派な選択や。
明日からできる“小さな行動”
オカンの金言、響いた人に向けて
明日からできることを3つ、伝えたいんや。
- 「好きなこと」と「稼ぐこと」を切り離して考えてみぃ
→どっちもあってええ。混ぜんでええ。 - 「生活費は現実」「夢は余白」って分けてみぃ
→全部夢で埋めたら、息苦しくなるで。 - 心が折れそうになったら「食えるもんがええ」って思い出しや
→あんたはズルしてへん。生きるために働いてるだけや。
「夢を守るために、地に足をつける」ってかっこええやん
夢は追ってええ。
でも、それで自分が壊れるぐらいやったら、立ち止まったらええ。
生活できることは、恥やない。
むしろ、その上に夢が乗るからこそ、
好きなことを大事にするために、今の“働く”を見直してみる。
それだけで、心がだいぶ軽くなるで。
“好き”は手放さんでええ。“全部それで稼がんでも”ええんやで
オカンの言う「食えるもんがええ」って言葉、一見ドライやけど、めっちゃあったかい。
あんたの夢を否定してるんやない。
守りたいからこそ、「現実も見よな」って言うてくれたんや。
ほんまは、誰よりも応援してくれてるんやで。
昭和のオカンなりの、最大の愛情表現や。
最後に聞いて
今、「こんな仕事やっててええんかな」って思ってるあんたへ。
夢を諦めろなんて、一言も言わへん。
でも、「食えること」を恥じんといてな。
あんたはちゃんと生きてるで。ちゃんとやってるやん。
【免責事項】
本記事は、読者の心を軽くすることを目的としたものであり、
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