「明日も頑張らなあかん」って、もう口ぐせになってへんか？
毎日、誰よりも早く出勤して、誰よりも遅うまで働いて。
人のミスも拾ろて、自分の仕事も手抜かんとこなして。
ほんで、誰にも褒められへん。
そんなん繰り返してたらな、「何のために頑張ってるんやろ…」って思うやろ。
でもな、それあんたのせいやない。
頑張ってる人ほど、誰かに頼れへんし、「
そんなん当たり前みたいな空気のなかで、生きとるんやから。
そんなとき、ウチのオカンの言葉がな、
「信じることが一番大事や」ってオカンは言うてた
「頑張ったら報われる」って、ほんまなんか？
せやけど、それって「そうであってほしい」って願いやろ。
現実は、努力してもスルーされるし、
ほんでな、「結果が出ん自分は価値ないんや」って、
でもな、それってちゃうねん。
ほんまに大事なんは、“信じること”や。
他人に評価されるためやのうて、自分で自分を見捨てへん覚悟。
それが“信じる”ってことやって、オカンは教えてくれたんよ。
「信じてても報われへんことのほうが多いで。でもな、信じてる人間は、折れへん」
20代後半、社会人になって数年目の冬やった。
必死に仕事覚えて、ミスも減らして、ようやく「ちょっとは戦力になれてきたかな」って思い始めた頃や。
残業もようしてたし、周りにも気ぃ使って、めっちゃ頑張ってた。
やから正直、自分なりに“成果”を期待してたんよ。報われる日が来るんちゃうかって。
でも、その日。
冬のボーナスと一緒に渡された“評価表”に、自分の名前がなかってん。
最初は目を疑った。
「ん？見落とされてるだけちゃうか？」って何回も何回もチェックしたけど、どこにも載ってへん。
その瞬間、胸の奥にドンって何かが落ちてきた。
声も出ぇへんし、頭の中はシーンとしてもうてた。
悔しさと情けなさと、なにより“無価値感”に襲われて、
帰り道、電車の窓に映る自分が、ものすごい空っぽに見えた。
家に着いても、心の重さは変わらへんかった。
オカンがいつも通りに作ってくれた晩飯の匂いすら、なんも感じんかった。
ただ箸を持って座ってるだけ。味もせぇへん。
ぽつりと、口からこぼれたんや。
「なんでこんな頑張ってんのに報われへんのやろな…」
オカンは、それまで台所で皿洗ってたのに、
ゆっくりちゃぶ台に座ってきた。
それから、真っすぐな目でこっちの顔を見ながら、こんなふうに言うたんや。
「アンタ、“信じてれば叶う”って、誰が決めたん？
オカンはな、信じても報われへんこと、山ほど見てきたわ。
せやけどな、それでも信じるんは、自分を見捨てへんためや。
人に評価されへん日があっても、
夢が遠のいていくような日があっても、
“ウチ、ようやっとるやん”って思える力が、信じるってことや。
それがあるから、人は折れへんねん。」
言葉があまりにも静かで、優しくて、
でも奥の奥に火が灯ってるようで――
その場で茶碗持ったまま号泣してもた。
評価されへん悔しさより、
「誰も見てへんくても、自分くらいは自分の味方でおらな」って、
そのことに気づけんかった情けなさに、また号泣した。
それからも、しんどいことは山ほどあったけど、
心がぐらつくたびに、オカンのあの言葉が背中を支えてくれるんよ。
「信じてる人間は、折れへん」って。
これはただの慰めやない。
ほんまの強さを教えてくれた、
自分の人生で一番あったかくて、鋭い金言やった。
明日を変えるヒントは、“信じる”っていう毎日の積み重ねにある
「評価されへん」
「認めてもらわれへん」
「頑張っても結果出ぇへん」
せやけどな、それって全部“他人の物差し”や。
ほんまは、自分が「ようやった」って言うてあげることのほうが、
オカンはな、何もない日でも「今日も生きててえらいわ」
それだけで、心がふわっと軽なったんよ。
明日からできる、小さな“信じる”習慣
ほな、どうしたら“信じること”を大事にできるんか。
明日からできることを、ちょこっと紹介しとくな。
- 寝る前に今日の自分をほめる：「あの資料、頑張って作ったやん」
「あの会話、ちゃんと笑顔で返せたやん」 - 誰かの評価を待たん：「よかったなって自分が思ったら、
それでええやん」 - 疲れたらちゃんと休む：「信じてる自分を、
労わることも大事やで」
悩みすぎた夜は、オカンの言葉思い出してな
あんたが頑張ってるの、ちゃんと自分が一番知ってるやろ？
オカンの金言は、時に突き刺さる。
せやけどそのあと、じんわり温もりが広がるねん。
「信じてれば叶う」って幻想を、無理に握りしめんでええ。
信じること自体が、人生の強さやってこと、忘れんといてな。
しんどいとき、誰にも言われへん悩みがあるとき、
オカンの金言を思い出してや。
ここには、あんたの味方がちゃんとおるからな。
【免責事項】
本記事は、
医療的・心理的なアドバイスを目的としたものではありません。
しんどい時は、専門の相談機関や信頼できる人に頼ってください。
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