「逃げたらあかん」って声が、しんどい夜に胸に突き刺さることあるやんな
頑張らなあかん、って思ってる人ほど、
会社で責任増えて、気ぃ抜くヒマもない。
家でもええ人でおろうとする。
そんな毎日続いたらな、「逃げたい」って思うのも当然や。
でも、「逃げたらあかん」って、自分で自分を縛ってまうんよな。
誰もそんなこと言うてへんのに、心のどっかで
「ちゃんとせな」「途中でやめたらアカン」って、
せやけどな、うちのオカンはこう言うてたんや。
「“逃げ道”は甘えやない。命綱や」ってオカンは言うてた
しんどい時に「逃げる」って選択肢がない人ほど、潰れてまう。
オカンはよう言うとった。
「命があったら、また始めたらええんや。逃げるんは、
これな、ほんまに刺さったわ。
何でもかんでも“根性”で乗り切る時代は、とうに終わってんねん。
今はな、ちゃんと“逃げる準備”しとる人が、
「頑張る」だけがええことやないねん
「努力」って言葉は、ええ響きやけど、
ときどき心の首絞めてくる。
「こんだけ頑張ってんのに、なんで報われへんのやろ」
「逃げたら、全部ムダになるんちゃうか」
ちゃうで。オカンはこう言うてた。
「アンタな、逃げるいうたって、何も投げ出してへんやん。ちゃんと“
もうムリかもしれん…って時、オカンは笑って「帰ってこい」って言うてくれた｜あの夜、救われた話
就職して７年目くらいやった。
仕事にも慣れてきて当たり前に成果を出さなアカン、
後輩も入ってきて先輩としてふるまわなアカン、
でもな、実際はうまくいってへんことだらけやったんよ。
数字は上がらんし、上司には睨まれるし、
「お前、ホンマにやる気あるんか？」なんて言葉を
笑いながら突き刺されて、心ズタズタやった。
会社のデスクで、パソコンの画面開いたまま、
中身まったく頭に入らんくて、ぼーっと座ってた日もある。
夜になって、ひとりで食べるコンビニ弁当の味もせぇへんかった。
そんな日々が続いて、心も体も、もう限界やったんやと思う。
ある日、電車を待ってるときにふと携帯取り出して、
オカンの番号、無意識で押してた。
電話越しに聞こえる、なんてことない声。
思わず、泣きそうになりながら言うてもうたんよ。
「オカン……もう、仕事ムリかもしれん……」
自分で言ってて、情けなくて情けなくて。
大人になったはずやのに、まだこんな弱音吐くんかって。
こんなん言うたら、また自分にガッカリされるって、思ってた。
でもな、オカンは――笑ろてたんよ。
「あぁ、せやろな〜。そろそろ来ると思ってたわ」
そのトーンがもう、優しすぎて。
「ほな今夜はアンタの好物のエビフライにしとくわ。
帰ってきたら、まず風呂入り。ほんでアホみたいに寝ぇや。
仕事なんか、明日考えたらええ」
その瞬間、堰切ったみたいに涙ボロボロ出てきた。
ずっと自分に「逃げたらアカン」「踏ん張らなアカン」って言い聞かせて、
肩に全部しょい込んで、倒れる寸前やった。
そんな自分の荷物、まるごと下ろしてくれたのが、
オカンの「帰ってこい」の一言やった。
「休んでもええ」やなくて、
「まず風呂入って寝ぇや」っていう具体的すぎる優しさ。
“逃げてもええんや”って、言葉より深く伝わってきた。
オカンの金言ってな、
ときには人生論やなくて、
「風呂」と「エビフライ」やったりするんやで。
ほんま、あの夜、自分は救われたんやと思う。
仕事にやなく、自分に潰される前に、“帰れる場所”を思い出させてくれたから。
「逃げ道」は準備しといてこそ意味があるんやで
逃げ道って、ピンチのときに急に出てくるもんちゃう。
日ごろから「しんどなったらここに戻ろう」って場所、
たとえばこんな感じでな：
- 仕事用のアカウントとプライベートは、ちゃんと分ける
- 「疲れたら連絡できる人」を3人くらい決めとく
- 無理やな思ったら、「今日は早退する」って自分に許す
- 「辞める」の選択肢も、“ちゃんとしたルートのひとつ”として持
っておく
こうやって**「逃げ道の地図」**を持っとくことで、
“逃げること”に罪悪感なんていらん
最後にオカンがよう言うてたこと、もう一回だけ。
「逃げ道はズルいやない。愛や。ほんまに賢い人は、
逃げることは、負けることやない。
“ええ逃げ道”を持ってる人こそが、人生を上手に生きとる。
「明日も頑張らなあかん」って、肩にグッと力入れてるあんた。
その力、ちょっと抜いてもええで。
ひとりちゃうし、ちゃんと逃げ道持っててもええんやからな。
【免責事項】
本記事は筆者の経験と主観に基づいた内容です。
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