「ちゃんとした社会人」って、ほんまにあるん?
「ちゃんとした社会人って、なんやろな?」
40歳を過ぎて、仕事も家庭もそれなりにやってきたつもりや。
でも、ふとした瞬間に「俺、ほんまにこれでええんやろか…」って、自分に自信なくなる時ある。
若い頃は「大人になったら全部分かるんやろな」って思てた。
でも、実際は年重ねても迷うことばっかりや。
部下に頼られても、家族に頼られても、「俺、ほんまに“ちゃんとした社会人”なんやろか?」って、心のどこかで自分を疑ってしまう。
世間の「ちゃんとした社会人」像に疲れてへん?
SNSやテレビでは、「理想の大人」「完璧な社会人」像があふれてる。
朝から晩まで働いて、家事も育児も完璧、趣味も充実してて、いつも笑顔。
そんな人、ほんまにおるんやろか?
実は、心理学でも「完璧主義」はストレスや自己否定のもとになるって言われてるんや。
“ちゃんと”しようとするほど、自分のダメなとこばっかり目について、心がしんどくなるもんや。
オカンの「そんなん正解あるかいな」に救われる日々
そんなモヤモヤを抱えたまま、たまに実家に顔出すんや。
オカン、相変わらず元気で、「アンタ、また顔色悪いなぁ。ちゃんと飯食うてんの?」って、すぐ見抜かれてまう。
コタツでみかん食べながら、つい本音がこぼれてもうた。
「オカン、俺な、“ちゃんとした社会人”って何か分からんようになってきたわ。毎日、仕事も家もバタバタで、ほんまにこれでええんかなって思うねん」
オカンは、俺の話を黙って聞いてくれて、みかんの皮むきながら、ニコッと笑って言うた。
「そんなん正解あるかいな。うまいこと言うて、今日も生きとき」って。
オカンの背中から学んだ“生き方”
思い返せば、子どもの頃からや。
学校で先生に「ちゃんとしなさい」って言われて、家帰ってオカンに愚痴ってた。
「ちゃんとって、なんやねん」って。
オカンはいつも、
「ちゃんとなんか、誰も分からへん。みんな、うまいことごまかしながら生きてるんやで」
って笑い飛ばしてくれた。
「ちゃんと」に縛られて苦しかった時期
社会人になっても、「ちゃんとした大人」って何か分からんまま、気ぃつかって、無理して、自分の本音を押し込めてたこともあった。
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仕事で失敗したとき、「俺はダメや」って責めてた
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家族の前で弱音を吐けず、ひとりで抱え込んでた
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周りと比べて「自分はちゃんとしてない」って落ち込んだ
でもオカンは、
「しんどい時は、しんどいって言うたらええ。無理せんでええ。アンタが元気でおったら、それで十分や」って。
いつも俺の味方やった。
まだまだ元気なオカンに、今も甘えてまう
この前も、仕事で疲れ果てて実家寄ったら、オカンが「エビフライ作ったで」って言うてくれてな。
「アンタ、好きやろ?」って。
子どもの頃と変わらん味やった。
エビフライ食べながら、
「ほんま、俺こんな歳なってもオカンに甘えてばっかりやな」って言うたら、
オカンは大笑いして、
「甘えられるうちに甘えとき。アンタが元気でおったら、それでええんや。ちゃんとせなアカンって、気にせんでもええ。みんな、うまいこと言い訳しながら生きてるんやから」って。
また背中押してくれた。
“言い訳”はズルちゃうで、“自分を守る知恵”やで
「今日できたこと」だけ見るクセ、つけてみ?
できひんかったことを数えるより、
「今日は電車乗っただけでもエライ」
「朝起きただけでもようやった」って。
自分をホメてあげよ。
正解なんか、どこにもあらへん
そんな世界で、“今日もうまいこと言うて、生きとき”。
それはズルでも弱さでもない。
“自分を守る知恵”や。
”正解”を探して心を削るより、言い訳ひとつで心を守れる方が、
オカンはよう言うてたわ。「深刻な顔してても、
オカンが教えてくれたもんは、今も俺の支えや
たまにはオカンみたいに、言い訳かましたったらええんねん。
オカンが教えてくれたもんは、今も俺の支えや。
子どもが失敗して泣いて帰ってきた時、
「なんでできひんかったんやろ」って落ち込んでる時、
オカンがしてくれたみたいに、
「そんなん正解あるかいな。うまいこと言うて、今日も生きとき」って、背中をさすってる。
オカン、まだまだ頼りにしてまっせ!
オッサンになっても、「ちゃんとした社会人」にはなれてへんかもしれん。
それでも、オカンの言葉が俺の支えや。
オカン、あんたが教えてくれた“うまいこと生きる知恵”、俺、ちゃんと受け継いでるで。
ほんまに、もっと一緒に笑いたいし、もっと「ありがとう」って言いたい。
でも、まだまだこれからもオカンに甘えるわ。
オカン、まだまだ頼りにしてまっせ!
迷いながらも「ちゃんとした社会人」を目指すあんたへ。
無理せんでええ、自分のペースで生きるヒントがここにあるで。
【期待に応えすぎて心が疲れたあんたへ|自分を見失わんための心のケア法】
最後に:オカンからの手紙
「ちゃんとなんか、誰にも分からへん。
しんどい時は無理せんと、言い訳してもええんやで。
今日もようやっとる。
オカンはいつも、あんたの味方やで。」
――オカンより
【免責事項】
※本記事は医療・心理的アドバイスを目的としたものではなく、
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