「理由がないのに仕事を辞めたい…」と悩む会社員へ|その気持ちは甘えじゃない

心がラクになる習慣

夜の11時過ぎ、スマホの通知がまたピコンって鳴る。
上司から「ちょっとだけ確認させて」って送ってきたメッセージを、見なかったことにしてスマホ伏せる。

風呂入って、歯磨いて、ようやく布団。
でも全然、寝れる気がせえへん。

そんで、天井の模様を目でなぞってと、ふと口からこぼれる。
明日も仕事か……

たいして嫌なことがあったわけやない。一応、今日も無難に仕事をこなしたし、怒られてもない。
でも、なんかこう、体の奥のほうから「もう仕事に行きたない」って言うてる感じがする。

……もう辞めたい

そうつぶやいた後、すぐに“もう一人の自分”が出てきてこう言うんや。
理由もないのに会社辞めるって、ありなん?
これくらいのことで?みんな頑張ってるやん

その声がほんまに厄介で、辞めたい理由を探し始めても、どれも“決定打”にならへん。
人間関係もそこそこ。残業はあるけど地獄ってほどでもない。給料も極端に低くはない。
だから余計、自分が“ワガママ”に思えてくる。

期待に応えなあかん」「自分だけ甘えてるんちゃうか」って心が疲れてるなら、オカン流で心を守る話も読んでみてな。
【期待に応えすぎて心が疲れたあんたへ|自分を見失わんための心のケアの仕方】

「ちゃんとした理由」を求めすぎる社会

気づいたら、みんな“辞める理由”を誰かに説明できるようにせなあかんって思いこんでる。

  • ブラック企業で限界やから
  • パワハラに耐えられへんから
  • 体調を崩したから

こういう“正当化のカード”が出せたら、「よう頑張ったんやねって言うてもらえる。

でも、「ただなんか嫌で…もう行きたないねん」って言うた瞬間、空気が変わる。
そんなことで?」って言われたり、逆に「もっと頑張れる」って優しく背中を押されたりもする。

ほんで、気づいたら自分まで同じこと言ってしまってる。
これくらいで辞めたいって、自分甘ない
もっとしんどい人いっぱいおるやん

でもな、それってほんまに比べらなあかんことなんかな。
痛みに、他人基準なんか持ち込まんでええ。

体の痛みが人それぞれ違うんと同じで、心のしんどさも人それぞれや。

まだマシ」は、心の悲鳴を先送りにする言葉や。
そのたびに自分を締めつけて、気づいた頃には限界を越えてしまう
そんで、心が折れるまで頑張ったら、やっとこう言うてもらえる。

そんなになる前に辞めたらよかったのに
……ちゃうねん。
今の世の中、そんな簡単に辞められる空気やないやろ。

限界と本音

思い返せば、いつも笑顔やったあの人も、ほんまは誰にも気づかれへんしんどさを抱えてたんやろな。
彩花さんの話や。小学6年生の娘をひとりで育ててるシングルマザー。
昼間は事務職でバリバリ仕事をさばいて、帰ってきたら夕飯作って、洗濯物畳んで、娘の宿題見て。
夜10時すぎにやっと自分の時間が来る。
娘が笑って「ママすごいね」って言ってくれるだけで、心がちょっとあったかくなってた。

彩花さんは、「この子の笑顔のためやったら頑張れる」って、いっつも自分に言い聞かせてた。
休みの日もPTAや地域のイベントの手伝い。
近所のママ友に「無理しすぎてない?大丈夫?」って言われるたび、「大丈夫やで〜」って笑顔で返してた。
でも、そんな“しっかり者の笑顔”にも限界はあったんや。
娘が寝静まった夜、ソファに沈み込んで天井を見ながら、ぽつりと出た。
明日も…同じ一日か……

別に会社でリストラの話があったわけやないし、パワハラがあったわけでもない。
給料も上がったし、同僚とか上司との関係も悪くない。
――だからこそ、理由もなしに会社を辞めたいなんて言われへん空気やった。
これで辞めたいなんて、贅沢ちゃうか」「もっと大変なお母さん、ようけおるやろ
何度もそう言い聞かせた。
それでも、今まで聞こえんふりしてきた「もう全部投げ出したいって声が、ついに抑えきれんくなったんや。
日曜の夜、娘の寝顔を見ながら涙が止まらへん。
これくらいで弱音吐いたらあかん。娘のためやろ?」って自分を責めても、胸の痛みは消えへんかった。

オカンの言葉がくれた許し

夜中、スマホで「仕事 辞めたい 主婦」って検索して出てくるのは、それでも働けるあなたへ」「諦めない心が未来をつくる」…どれも“頑張る人”のための記事ばっかりやった。
ほんまは、「もう十分頑張ったな」って言葉が欲しかった、壊れかけてる自分を、ただ「しんどいな」って認めてほしかっただけやのにな。

その年の年末、実家の食卓で本音がこぼれた。
仕事…なんか嫌になってしもた。娘のためやって頑張ってるのに、なんでこんなしんどいんやろ。辞めたいけど、そんな資格ないわ

オカンは、静かに言うた。
嫌や思う気持ちも、立派な理由や。それ以上の理由、いらんのやで。

その言葉で、何年も自分を責め続けてた声が少し静かになった。
そんなんでええんか?」って、まだ信じられへんかったけど、その日の夜、娘が寝た後、ノートを開いた。
誰にも見せへん、自分だけの本音を書くためや。

朝の満員電車」「娘の笑顔見れん残業」「自分の時間がゼロの毎日」――書き連ねるうちに涙がにじんだ。
こんなん、仕事辞めたい理由になってへんって線引こうとしたけど、その手が止まった。
そんで「これが私のほんまの気持ちなんや…」って、その時初めて気づいたんや。

数日後、オカンがコーヒーを淹れながら言うた。
アンタな立派な理由つけようとしてるけど、心のほうはもう『無理や』って言うてるんちゃう?ええねん、それで。無理してボロボロになるより、一回辞めて立て直したらええ。逃げちゃうで、自分を守る選択や。

その言葉で、彩花さんは少しずつ変わっていった。
求人サイトを覗いたり、近所の在宅ワーク情報集めたり、娘に「ママ、少し楽になる仕事探してるんよ」って正直に話したり。
娘の「ママが笑顔ならそれでええよ」って一言に、胸がぎゅっと熱くなった。
頑張ってる自分」を演じるのをやめたて、本当の自分を娘に見せた瞬間、初めて自由を感じたって。

あの「嫌や」って気持ちは、「もう限界やで」って教えてくれた警報やったんや。

『辞める・続ける』の間に立ってみる

辞めたほうがええかな
いや我慢すべきかな
この二択で悩んでる人、結構、多いと思う。

思ってた社会人生活とちゃうな…」って感じてる人には、別の記事で書いたオカンの現実的なアドバイスも役に立つかもしれん。
【社会人の現実に悩むあなたへ|理想と違う時のオカンのアドバイス】

でも、どっちかに早く決めらなあかんって思うから、余計しんどくなる。
ほんまは、“決めへん”があってもええと思う。
辞めたいと思うこと=”逃げ”やない。

ここが合わん」って自覚できた時点で、実はめっちゃ進んでる。
それって、自分の心の声をちゃんとキャッチできてるってことやろ
無理して笑ってるより、正直に「嫌や」って認める方が、ずっと勇気がいる。
そこからでええ。
嫌や」って思える自分=次の可能性を探す準備ができたサインや

焦って結論出さんでもええ。
辞めるか辞めへんか、の前に、「今どう感じてるか」をちゃんと見つめる。それが我慢から自分を救う一歩や。
あんた、今「大丈夫やで~」って無理して笑顔作ってへん?

「決めへんために、動く」心を軽くする小さな行動

ここから、ちょっと現実的な話をするで。
人って、不安なときほど「早よ決めらな」って思い込んでしまうけど、そうやない。
決めへんために、動く」これを大事にしてほしいんや。

たとえば、

  • 転職サイトにとりあえず登録して覗いてみる
  • 無料のキャリア相談だけ受けてみる
  • 会社以外のコミュニティで誰かと話す

たったこれだけ。別に今すぐ辞めるための準備とちがう。
転職活動って、登録も相談もタダやし、ノーリスクやねん。

ちょっと覗いてみる」だけでええ。
それは、「他にも世界ある」って感覚を思い出すための行動なんや

世界は意外と広い。
職種も働き方も、休みの取り方も、思ってる以上にバリエーションがある。
けど、会社の中だけやと、それが見えんようになって、狭い世界の中で「ここしかない」って思い込んでしまう。
その思い込みこそが、一番心をしんどくさせるんや。

そんで、動いた結果、「やっぱり今の職場でもう少し頑張ろ」って思える人もおる。
それも全然あり。
動くことは、選択肢を増やすことであって、無理矢理“決める”ことやない。
ノーリスクでちょっと動くだけで、心の重さが変わるんや。

明日を迎える自分に、ちょっと優しくなる

昨日の夜の「明日も会社か…」ってついたため息、そのときあんたはちゃんと、自分の心の声を聞いてたんやで。

最近、スマホを見てたら、「転職してよかった」とか「人生変わっ」って記事よく見るけど、それを見て「自分は何してんのやろって自分を追い込んでしんどくなってる人、めっちゃ多いと思う。

でも、そういう人も、「辞めるべきかどうか」を何ヶ月も悩んで、心がすり減った時期をちゃんと通ってるんや。
人それぞれ、決断のタイミングは違う。だから焦らんでええ。

明日も会社に行く自分を責めんでええし、「明日会社に行きたくないな…」って思ってる自分もそれでええ、ちゃんと自分を感じてる証拠”や。

無理やりポジティブにならんでもええし、「仕事が嫌いな自分」を治そうとせんでええ。
今日はただ、「嫌やな」って思いながら、その気持ちも大切にしたらええんや。

そしてもう一度――オカンの言葉を思い出してほしい

家族のため」「チームのため」「会社の期待のため」に踏ん張っているサラリーマン。
立場は違っても、抱えているものの“根っこ”はよう似てる。

仕事も育児も、“誰かのため”に無理しているうちに、自分がどう感じてるか」が置き去りになっていく。
でもな、ほんまはそこがいちばん大事な場所や。
どんな肩書きより、どんな理由より、
今、どう感じてるか」こそが、人が生きていく上での軸になる。

オカンの言葉を、もう一度思い出してほしい。
嫌やと思う気持ちも、立派な理由や。

その言葉は、働くすべての人”の心に向けられると思う。
今、あんたが誰かの期待に応えようとして「大丈夫やで」って笑ってるなら、その裏で小さく聞こえてる「もう嫌や」の声を、どうか無視せんといて。

それは弱さやなくて、“自分を守れ”っていう合図や。
仕事を辞めるか続けるか――そんな答えより前に、自分の気持ちをちゃんと聞く”ことのほうがずっと大事なんや。

自分の感情を大事にするのは、わがままでも、逃げでもない。
それは、この社会で長く生きのびるための、大切なセンサーや。
無理に理由を探さんでええ。
もう無理や」って感じた時点で、それがほんまのサインなんやから。

逃げたらあかん」「投げ出したら終わりや」って自分を追い込んできたあんたには、オカンがくれた“逃げてもええんやで”の話も置いとくわ。
【逃げてもええんやで!限界感じたアナタに贈る、心の健康を守るための大切な選択|オカンに救われた夜の話】

最後に:オカンからの手紙

しんどなったらな、”まだいける”やのうて”よう頑張ったな”って自分に言うてや。嫌や思うたら、一回立ち止まってええんやで。

――オカンより

免責事項】

※本記事は、医療的・心理的なアドバイスを目的としたものではありません。

深い孤独感や不安が続く場合は、心療内科や専門家の助けを借りることをおすすめします。

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