夜の11時過ぎ、スマホの通知がまたピコンって鳴る。
上司から「ちょっとだけ確認させて」って送ってきたメッセージを、見なかったことにしてスマホを伏せる。
風呂入って、歯磨いて、ようやく布団。
でも全然、寝れる気がせえへん。
天井の模様を目でなぞってると、ふと口からこぼれる。
「明日も仕事か……」
たいして嫌なことがあったわけやない。今日も無難にこなしたし、怒られてもない。
でも、体の奥のほうから「もう行きたない」って言うてる感じがする。
「…辞めたい」
そうつぶやいた後、すぐに”もう一人の自分“が出てきてこう言うんや。
「理由もないのに辞めるって、ありなん?」
「みんな頑張ってるやん」
この記事は、そのしんどさを抱えてるあんたに向けて書いた。
読み終わる頃には、少しだけ心が軽くなってると思う。
「ちゃんとした理由」なんていらんのやで
気づいたら、みんな”辞める理由“を誰かに説明できるようにせなあかんって思い込んでる。
ブラック企業で限界やから。パワハラに耐えられへんから。体調を崩したから。
こういう「正当化のカード」が出せたら、「よう頑張ったんやね」って言ってもらえる。
でも「ただなんか嫌で…もう行きたないねん」って言うた瞬間、空気が変わる。
ほんで、気づいたら自分まで言ってしまってる。
「これくらいで辞めたいって、自分甘ない?」
「もっとしんどい人いっぱいおるやん」
でもな、痛みに他人の基準を持ち込む必要はない。
体の痛みが人それぞれ違うように、心のしんどさも人それぞれや。
「まだマシ」は、心の悲鳴を先送りにする言葉や。そのたびに自分を締めつけて、気づいた頃には限界を越えてしまう。
「嫌や」って思うこと、それ自体が大事なサインや
シングルマザーの彩花さんの話をさせてや。
昼間は事務職でバリバリ仕事をこなして、帰ったら夕飯・洗濯・娘の宿題。夜10時にやっと自分の時間。
娘の「ママすごいね」って言葉だけを支えに、毎日を走り続けてた。
パワハラもない。給料も上がった。人間関係も悪くない。
だからこそ、「辞めたい」なんて言えへん空気やった。
「これで辞めたいなんて、贅沢ちゃうか」って、何度も自分に言い聞かせてた。
娘が寝静まった夜、ソファに沈み込んでぽつりと出た。
「明日も…同じ一日か……」
その年の年末、実家でオカンに本音がこぼれた。
「仕事がなんか嫌になってしもた。辞めたいけど、そんな資格ないわ」
オカンは、静かに言うた。
その言葉で、何年も自分を責め続けてた声が、少し静かになった。
しばらく沈黙が続いた後、オカンがコーヒーを淹れながら続けた。
彩花さんはその日から少しずつ変わっていった。求人サイトを覗いたり、娘に「ママ、少し楽になる仕事探してるんよ」って正直に話したり。
娘の「ママが笑顔ならそれでええよ」って一言に、胸がぎゅっと熱くなったって。
「嫌や」って気持ちは、「もう限界やで」って教えてくれた警報やったんや。
「辞める・続ける」の前に、まず自分の声を聞く
「辞めるべきか、我慢すべきか」――この二択で悩んでる人、多いと思う。
でも、どっちかに早く決めらなあかんって思うから、余計しんどくなる。
「まだ決めへん」があってもええ。
「嫌や」って思える自分は、弱いんやなくて、自分の心の声をちゃんとキャッチできてるってことや。
焦って結論を出す必要はない。まず「今どう感じてるか」を見つめることが、我慢から自分を救う一歩や。
心を軽くする「小さな行動」3つ
決断よりも先に、ちょっとだけ動いてみることが大事やねん。
「決めへんために、動く」――これを大事にしてほしい。
今日からできること
登録も無料、相談も無料。「すぐ辞める」ための準備やなくて、「他にも世界がある」って感覚を思い出すためのアクションや。求人を眺めるだけでも、視野がひろがる。
話すだけで頭の中が整理されることがある。結論を出さなくてもええ。ただ「聞いてもらう場所」を持つだけで、心が少し軽くなるで。
職場の人間だけとつながってると、「この会社しかない」って思い込みやすくなる。ちょっと外の空気を吸うだけで、世界の広さを思い出せるんや。
動いた結果、「やっぱり今の職場でもう少し頑張ろ」って思える人もおる。それも全然あり。
動くことは、選択肢を増やすことであって、無理矢理”決める“ことやない。
明日の自分に、ちょっと優しくなる
昨夜ついたため息、あれはちゃんと自分の心の声を聞いてた証拠や。
決断のタイミングは人それぞれ。だから焦らんでええ。
「仕事が嫌いな自分」を治そうとせんでもええ。
今日はただ、「嫌やな」って思いながら、その気持ちも大切にしたらええ。
仕事を辞めるか続けるか――そんな答えより前に、「自分の気持ちをちゃんと聞く」ことのほうがずっと大事なんや。
自分の感情を大事にするのは、わがままでも逃げでもない。
この社会で長く生きのびるための、大切なセンサーや。
📝 オカンからの手紙
「しんどなったらな、
“まだいける”やのうて
“よう頑張ったな”って自分に言うてや。
嫌や思うたら、一回立ち止まってええんやで。」
――オカンより
「嫌やと思う気持ちも、立派な理由や。」
今、誰かの期待に応えようとして「大丈夫やで」って笑ってるなら、その裏で聞こえてる「もう嫌や」の声を、どうか無視せんといて。
それは弱さやなくて、”自分を守れ”っていう合図や。
【免責事項】本記事は、医療的・心理的なアドバイスを目的としたものではありません。深い孤独感や不安が続く場合は、心療内科や専門家の助けを借りることをおすすめします。

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